ああ、この場所…。 無意識に立ち止まり橋にもたれて糺の森のほうを眺める。 そう、 いつも待ち合わせした場所。 …急に思いが押し寄せてくる。 やだ、 どうしよう。 「ここからの眺め、 好き」 そうぽつりと言ってみる。 そんな会話したっけかなあ、 なんて思いながら。 「僕もここからの眺めが好きなんですよ」 …彼もそんなこと言ってたっけ。 ん?