「あ、夜中に電話とメールがあったみたいだけど出てないし読んでいませんから」 アタシは後ろから聞こえた声を無視して振り向くこともせず小走りで地下鉄の改札を通った。 電話もメールもアタシ宛なんだからそれは当たり前でしょ! ……。 ん? あれ? でも。 アタシ。 昨日の夜中に。 まいっか。 もう会うこともないし。