アタシは性懲りもなく遼ちゃんの家にまたきている。

クリームブリュレを作ったからって。

そんな言葉にホイホイ喜んでついていくアタシもまだまだ子どもだなぁ。


でもだってオイシイんだもん。

どこのお店のものよりも。



「あ、そうや、
今度は一緒にキャラメリゼしますか?」

遼ちゃんの声がキッチンから聞こえる。

「うん、やりたい!」

アタシは立ち上がり彼のいるキッチンへ行った。


彼は冷蔵庫からクリームブリュレを取り出した。

「今日はカソナード(赤砂糖)でやるからきっときれいにできますよ。
僕が最初にやるから見ててくださいね」

そう楽しそうに言う。