「わー!すごい! いい香りがする!」 思わずアタシが言うと 「でしょう?」 そう言って遼ちゃんは満足そうに笑った。 「はい、うめちゃん、どうぞ」 彼はアタシに紅茶を入れたカップを渡した。 なんだかうめちゃんって呼ばれるのも慣れたのかなんなのか… 違和感はなかった。 でも。 やっぱりアタシ自分の名前は嫌い。 「アタシ、自分の名前嫌い」 「どうしたんですか? 突然…」