草食系鈍感彼氏の射止め方


「ううん、
話合わせてもらったし。
もしあの時アタシ1人やったら。
多分、
どうしていいかわからんかったと思うねん…」

アタシは視線を庭に向けて続けた。



…そして

「どうして…」

と言いかけてアタシはハッとした。


どうして?

どうしてってそのあと何を聞こうとしたんだ?
アタシは。



――ドウシテ恋人ノフリヲシテクレタンデスカ?――


…そんなこと聞いたら。


アタシは口をつぐむ。