「うめちゃんですか? どうしたんですか?」 授業が終わったせいか周りがとても賑やかなようだった。 その賑やかな雑音に混じって遼ちゃんを呼ぶ声も聞こえたりする。 忙しかったのかな。 アタシは別に用事もないのに電話してしまったことを後悔した。 「ごめん、 忙しいみたいやったら…また」 でも。 もしアタシのこのネガティブになってく声を理解してくれたなら。 気をつかってアタシを優先してくれるとか? 「あ、わかりました。 また今晩かけなおします」 …そんなことはなかった。