賀茂大橋のところまで戻ってきて彼は言った。 「僕はこっちですから。 傘はいいですよ。 持って行ってください」 「あ、でも佐々布さんの傘が…」 「僕は自転車ですから。 傘持ってても意味ないですよ」 そういい残して彼は自転車に乗ってさっさと行ってしまった。