佐々布さんは 「そんな笑うことないでしょう…」 って言いながら眼鏡をはずす。 「だって… 眼鏡が曇って…」 アタシが言いかけて彼の顔を再び見たとき。 え。 眼鏡をかけてない顔。 な…なんでこんなに…。 ドキドキすんのよ、 アタシ。 …そうだ! 見慣れないから! そうなんだ! うん。