「えっと今日は… 注文いかがしますか?」 「うめちゃん? オレンジジュースでいいですか?」 外を向いたままのアタシに佐々布さんが声をかける。 オレンジジュース…? なんか子供みたいってバカにされたような気がした。 アタシは顔を上げて 「…エ…エスプレッソ!」 大人ぶって答えた。 「じゃ、 僕はアールグレイで」 「かしこまりました、 ごゆっくり」 そう言ってスタッフの人は去っていった。