少しうつむいた顔は窓から入る西日が当たって物憂いな感じにも見える。 そして時々 足を組みかえる。 あれ? あの人あんなに足長かったっけ? アタシは本を抱えたまま彼をじっと見ていた。 あっ!違う! はっと我に返りアタシは本を彼の横にドカっと置いた。 「はい、これで全部!」 彼は顔をゆっくりと上げて言った。 「ありがとうございます」 その笑顔にアタシはなぜかドキッ。 なんでだろう。