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「ここってなに…?」
彼がアタシを連れてきたのは小さい雑居ビルの1階だった。
中に入るとそんなにたくさんのひとはおらず。
でもたくさんの本があって本屋でもなさそうで。
図書館でもなさそうで…。
「法律の本がいっぱい置いてある私設図書館ですよ。
本当の図書館よりも自由で飲食オッケーだったり専門書がたくさん置いてあるんです」
ふーん、私設図書館?
そんなの初めて聞いた。
「それで大学の図書館にない本を探したくて。
ちょっとここで資料をコピーしたいんですが手伝ってもらえますか?」
…はぁ?
ちょっと美月の話、聞いてた?

