そして次にアタシのほうに向き直り
「なんであの人、
うめちゃんって呼んでんの?
アンタあの呼ばれ方、
嫌いやったんちゃうん?」
そう言ってわけがわからないという顔をする。
「いや…
それはあのひとが勝手に…」
アタシがしどろもどろしていると今度は佐々布さんが
「この方はうめちゃんのお友達ですか?」
と明るくアタシに聞いた。
「えっと。
この人は美月でアタシの…」
アタシが美月の紹介をしている途中で横から美月が大声で言った。
「わかった!
あなたが携帯を間違えたひとなんですね?」
佐々布さんはあまりの美月の声の大きさにびっくりしながらも
「あ…そうです」
と笑顔で答えた。

