「彼女、
いい子やんか。
大事にせんとあかんよ。
落語も…
そうやね、もう一緒に行かへんほうがええと思う。
彼女に落語の良さをわかってもらって2人で行きなさい」


アタシはお姉さんぶって響に言った。

響のこと好きだったけど。


中途半端だったのはアタシの方だったのかもしれない。




頭の中に美月が浮かんだ。


「ほーら、みてみ?
いっつも言うてるやん?
行動あるのみって。
せやからそんなことになるねん」


頭の中に浮かんだ彼女はそう言ってアタシのこと笑い飛ばした。

ホンマ、
美月の言う通りかも…。