そんなことを考えながら試合会場を出てバス停に向かう。 ――突然。 「ちょっと待ってください!」 …知らない女の子に声をかけられた。 小柄のポニーテイルの女の子。 その子はアタシの前に回り立ちふさがった。 「…あの…?」 アタシは一生懸命になって記憶を探ったけれど彼女についての記憶はなかった。 だれ?この子…。 するとその子は 「アタシ東高1年の永野原 芽依(ナガノハラ メイ)と言います。 アナタ、胡桃沢くんのこと好きなんですか?」 唐突にとんでもない質問をアタシにしてきた。