草食系鈍感彼氏の射止め方


その出で立ちはグレーのラインが入った白のポロにおそろいのハーフパンツ。

白のリストバンド。

初めて見るそんな彼の姿をアタシはまるで別人のように感じた。



試合は第1セットを相手に先取されてリードされたけれど。

あとからどんなボールにも諦めず追いかけて拾ってどんどん挽回していった。


そして最後まで諦めなかった響が勝った。

すごいなあ。

いつも一緒の彼と同一人物とは思えないくらい。


そんな響がとてもカッコよくて試合が終わってもアタシはいつまでも拍手を送っていた。






そのときアタシは向こうで女の子が見ていることも気づかず。