アタシがそっとその包みを開けると。 その中にあったのは…。 「これ… ロザリオのネックレス…」 「そうです、 あのあとやっぱり気になったから一旦家に帰って今度は懐中電灯持ってまた探しに行ったんですよ。 そしたら案外、 簡単に見つかりました」 アタシはびっくりした。 「大切なものなんでしょう? もうなくしたらダメですよ」 そう言うと佐々布さんは自転車にまたがって 「それじゃ僕はまた大学に戻ってレポートを仕上げないといけないので…」 と右手を挙げて行こうとした。