Vanilla Essence






そのあとのことはなんとなく分かるのだろうが、芯が圭にタコ殴りに遭ったわけだ。

今にして考えれば、芯はよく2つも年下の圭に殴られていたなと笑いたくなってくる。



一通り踏ん切りついたあとのことだ。

浅い息を繰り返している芯の胸倉を掴んだ珠希は、



「紗由美に二度と近付かないでよね。近付いたら…どうなるか分かってんでしょ?」


そう吐き捨てた。



「お前のせいで姉ちゃんには一生消えない傷がついたんだ。…今度はこんなんじゃ済まねーぞ」




冷たい視線を送りながら、圭もまたそう言った。