「圭ちゃん!圭ちゃ〜ん」
……んあ?
「起きてよ〜」
やだ。
「早く起きないと遅刻するよ?」
チコク?
俺はベッドの中から手だけを伸ばし、枕元にある目覚まし時計を取った。
重い瞼の隙間に飛び込んできた数字と同時に、頭の中に響いた安田のからかい口調。
「午前8時20分〜」
「うわあぁぁ!!」
跳び起きた。
マジ?!
遅刻じゃねぇか!
「何で早く起こさねぇんだ!言ったろ―!?」
「何度も起こしましたぁ」
文句言わないでよとブツブツ言いながら、安田は窓を指差す。
すると、糸で引かれる様にスルスルとカーテンが開いた。
同時に部屋中に飛び込んでくる、夏の熱気をまとった朝の光。
ポルターガイストと言うのだろうか?
安田が動かそうと思うと、物が動くらしい。
とてつもなく便利だ。
どうせなら瞬間移動とかもできりゃいいのにっ!くそ!
舌打ちをして、わたわたと着替えを始める俺。
マジで遅刻する!
「廊下で待ってるからね」
言って、安田は閉じているドアを通り抜けて出て行った。
同居を始めた昨日、着替えの時は部屋を出ている事を条件とした。
でないと安田はうるさい。
……んあ?
「起きてよ〜」
やだ。
「早く起きないと遅刻するよ?」
チコク?
俺はベッドの中から手だけを伸ばし、枕元にある目覚まし時計を取った。
重い瞼の隙間に飛び込んできた数字と同時に、頭の中に響いた安田のからかい口調。
「午前8時20分〜」
「うわあぁぁ!!」
跳び起きた。
マジ?!
遅刻じゃねぇか!
「何で早く起こさねぇんだ!言ったろ―!?」
「何度も起こしましたぁ」
文句言わないでよとブツブツ言いながら、安田は窓を指差す。
すると、糸で引かれる様にスルスルとカーテンが開いた。
同時に部屋中に飛び込んでくる、夏の熱気をまとった朝の光。
ポルターガイストと言うのだろうか?
安田が動かそうと思うと、物が動くらしい。
とてつもなく便利だ。
どうせなら瞬間移動とかもできりゃいいのにっ!くそ!
舌打ちをして、わたわたと着替えを始める俺。
マジで遅刻する!
「廊下で待ってるからね」
言って、安田は閉じているドアを通り抜けて出て行った。
同居を始めた昨日、着替えの時は部屋を出ている事を条件とした。
でないと安田はうるさい。



