8月27日…新学期。
俺は、早朝5時に目が覚めた。
公園から帰った後、着の身着のまま、いつの間にか眠っていたらしい。
ゆったりと身体を起こした。
頭を掻こうと手を上げ、手の平に何かが張り付いている事に気付く。
…線香花火の芯。
あいつの、最後のお願いの…。
ため息をついた。
部屋を見渡す。
広く感じる部屋。
まだ、葉月の気配が残ってる部屋。
(圭ちゃん、遊ぼう)
眠い俺を無理矢理起こした。
(モー娘歌うの!振付してね)
自作の人生ゲーム。
(お帰り、圭ちゃん)
ベッドの上、寝転がってマンガ読んでた。
圭ちゃん、圭ちゃん…。
俺を呼ぶ声。
…あいつはもう、居ない。
花火の芯を握り締めた。
込み上げてくる悲しみを堪える。
夢を見てるみたいだ。
あいつが居ない…それがあまりにも不自然すぎて、夢を見てるみたいだ。
消えていく葉月を見ても…。
でも、現実だ。
居ないんだ。
お前が居ない空間、時間、未来…堪えられるのか。
今でさえこんななのに、堪えていけるのか。
最後に笑顔を見せてくれた葉月。
何かを伝えたかったのか、動く唇。
俺は、早朝5時に目が覚めた。
公園から帰った後、着の身着のまま、いつの間にか眠っていたらしい。
ゆったりと身体を起こした。
頭を掻こうと手を上げ、手の平に何かが張り付いている事に気付く。
…線香花火の芯。
あいつの、最後のお願いの…。
ため息をついた。
部屋を見渡す。
広く感じる部屋。
まだ、葉月の気配が残ってる部屋。
(圭ちゃん、遊ぼう)
眠い俺を無理矢理起こした。
(モー娘歌うの!振付してね)
自作の人生ゲーム。
(お帰り、圭ちゃん)
ベッドの上、寝転がってマンガ読んでた。
圭ちゃん、圭ちゃん…。
俺を呼ぶ声。
…あいつはもう、居ない。
花火の芯を握り締めた。
込み上げてくる悲しみを堪える。
夢を見てるみたいだ。
あいつが居ない…それがあまりにも不自然すぎて、夢を見てるみたいだ。
消えていく葉月を見ても…。
でも、現実だ。
居ないんだ。
お前が居ない空間、時間、未来…堪えられるのか。
今でさえこんななのに、堪えていけるのか。
最後に笑顔を見せてくれた葉月。
何かを伝えたかったのか、動く唇。