帰りたいよ、お前と。
一緒に笑って、手を繋いで生きていきたい。
歩いていきたい。
葉月…。
何回キスしただろう。
俺は、肩を押し戻される感覚で我に返った。
押し戻したのは…葉月。
うつむく葉月…肩が震えている。
「葉月?」
呼び掛けに、葉月は顔を上げる。
葉月は泣いていた。
ひゃっくりを上げながら、静かに…。
「圭ちゃん…圭ちゃんのキス……切ない」
……葉月。
俺は葉月に手を伸ばした。
泣くな…そんな風に切ないなんて泣くな。
葉月。
指先が葉月の頬に触れる瞬間…。
透けていた葉月の身体が光り始めた。
蛍の様な光の粒が、舞う様に葉月を包み込んでいく。
まさか……葉月。
「時間だ」
葉月は立ち上がり、夜空を見上げた。
光は更に強さを増していく。
「葉月!!」
俺は必死で腕を伸ばした。
戻さなきゃ、掴んでやらなきゃ!
頼む!葉月を連れていかないでくれ!
そいつは俺の…俺の大切な奴なんだ!
帰してくれ!
俺にそいつを守らせてくれ!
お願いだ!
奪わないでくれ!
「葉月!こっちに来い!」
俺が掴んでやる!
離さないから!
一緒に笑って、手を繋いで生きていきたい。
歩いていきたい。
葉月…。
何回キスしただろう。
俺は、肩を押し戻される感覚で我に返った。
押し戻したのは…葉月。
うつむく葉月…肩が震えている。
「葉月?」
呼び掛けに、葉月は顔を上げる。
葉月は泣いていた。
ひゃっくりを上げながら、静かに…。
「圭ちゃん…圭ちゃんのキス……切ない」
……葉月。
俺は葉月に手を伸ばした。
泣くな…そんな風に切ないなんて泣くな。
葉月。
指先が葉月の頬に触れる瞬間…。
透けていた葉月の身体が光り始めた。
蛍の様な光の粒が、舞う様に葉月を包み込んでいく。
まさか……葉月。
「時間だ」
葉月は立ち上がり、夜空を見上げた。
光は更に強さを増していく。
「葉月!!」
俺は必死で腕を伸ばした。
戻さなきゃ、掴んでやらなきゃ!
頼む!葉月を連れていかないでくれ!
そいつは俺の…俺の大切な奴なんだ!
帰してくれ!
俺にそいつを守らせてくれ!
お願いだ!
奪わないでくれ!
「葉月!こっちに来い!」
俺が掴んでやる!
離さないから!



