笑顔…手を振る姿…華奢な背中…見たくても見れなくなる。
今にも消えてしまいそうな安田の身体。
「――葉月!!」
気付いたら名前を呼んでた。
チャリを放り出して安田へと駆け寄ってた。
振り向いた安田は驚いていた。
瞬きもせず、目の前に立つ俺を見上げる。
「どしたの?圭ちゃん…」
「え?」
「葉月って…呼んだから」
「あれ…そうだったか?」
気付かなかった。
何も考えずに呼び止めていた。
このまま安田が消えて戻らないんじゃ…反射的行動だった。
「びっくりしたぁ…圭ちゃんが名前呼ぶの何年ぶり?」
「………」
笑う安田…とっさの事だったせいか、めちゃくちゃ照れくさい。
「あ―…びっくり!びっくりして逆に笑える!」
そんなに笑う事かよ。
「でもどしたの?呼び止めたりして。何かした?」
「あ……」
我に返った。
思わず呼び止めちまったんだ。
このまま安田が消えて、会えなくなる…そんな不安にかられた。
「あ…」
首を傾げる安田。
消えそうだったなんて言えねぇ…。
「え…と」
…言えよ、俺。
「夕方には…戻れよ?」
「ん?…戻るよ?」
違うっ!
何言ってんだ!俺!
今にも消えてしまいそうな安田の身体。
「――葉月!!」
気付いたら名前を呼んでた。
チャリを放り出して安田へと駆け寄ってた。
振り向いた安田は驚いていた。
瞬きもせず、目の前に立つ俺を見上げる。
「どしたの?圭ちゃん…」
「え?」
「葉月って…呼んだから」
「あれ…そうだったか?」
気付かなかった。
何も考えずに呼び止めていた。
このまま安田が消えて戻らないんじゃ…反射的行動だった。
「びっくりしたぁ…圭ちゃんが名前呼ぶの何年ぶり?」
「………」
笑う安田…とっさの事だったせいか、めちゃくちゃ照れくさい。
「あ―…びっくり!びっくりして逆に笑える!」
そんなに笑う事かよ。
「でもどしたの?呼び止めたりして。何かした?」
「あ……」
我に返った。
思わず呼び止めちまったんだ。
このまま安田が消えて、会えなくなる…そんな不安にかられた。
「あ…」
首を傾げる安田。
消えそうだったなんて言えねぇ…。
「え…と」
…言えよ、俺。
「夕方には…戻れよ?」
「ん?…戻るよ?」
違うっ!
何言ってんだ!俺!



