ババ抜きがやりたい。

「そーそー。誰かさんがあんな事を言ってきたから、俺も対応するのに大変でさー。」

うとうとしていたはずの亮が急に話に参加する。

「トランプやるよ!」

はたまた変な事を言い出しかねないから、私はトランプを配る。

「えー、俺はまだ愛を語っていたいんだけど。」

「僕がなんでお前等の愛を聞かないとならないんだよ。」

子供っぽく駄々をこねる亮に、秋矢が言葉の毒を差す。

「今度は。」

私は口を開いた。

二人がこっちを向く。