白雪姫と毒リンゴ


…確かに売店で言う話じゃない。

どうせなら、すぐ傍に桜の樹が沢山あるのだからそこで言えば良かった。

今の今更。

後悔が押し寄せてくる。

この場から逃げたくなって、出口に歩き出そうとしたら手を掴まれた。

私は何も言えず、レジで亮の方を見れずに俯いていた。

「…あの。」

売店から出て、亮に言う。

「何。」

「手、離して欲しい。」

私は今すぐに秋矢の元へ走り隠れたかった。

「…無理。」

無理ですって!?

俯いてた顔を上げる。

「だってお前、俺の事好きなんだろ?」

そうですが…。

私は立ち止まった。