私は黙って「いってらっしゃい」の意味で手を振ろうとしたら。 その手を引っ張られた。 「何何っ!?」 「何一人楽しようとしてんだよ。」 亮は呆れたように溜め息を吐いた。 秋矢もだよ。 と指差そうとしたら、先に 「秋矢は場所取りだし。」 「私も場所取る。」 「椅子取りゲームじゃないから。」 私は唇を尖らせながら、反論しようとする。 「秋矢、頼むな。」 「おー。」 亮に引っ張られるようにして、歩き出した。