亮は、秋矢には彼女がいるから…と言ったクセにお花見当日、秋矢しかいなかった。 「も、森村さんは!?」 「森川な。今日用事あるって。」 サラリと言ってのけてしまう秋矢。 私は秋矢より亮にくっついて歩いた。 「…雪姫、ついに親離れか?」 そんな私の気遣いを心配と見た秋矢。 亮は隣で吹き出した。 「なんで親離れなの!!」 「そこかよ。」 満開になった桜の樹が見える。 辺り一面に広がるそれはピンクの絨毯と壁を作っていた。 「綺麗。」 涙が出そうだった。 感動しすぎてか、何でか分からないけど。