白雪姫と毒リンゴ


視界に移るは、亮の姿。

火事でも起こったのか、と寝ぼけた頭で考えた。

「何!?」

「死んでんのかと思った。」

ホッと息をつく亮。

人を勝手に殺さないで欲しいと思う。

「帰るよ。」

頭を撫でられ、私は亮の後に続いた。

「お花見さぁ。」

桜の並ぶ裏庭を見ながら渡り廊下を歩く。

「何?」

「秋矢達も誘おう?」

亮が振り返った。

嬉しそうな顔で。

「そうしよう。」

…今、何故。

亮の笑顔を見ただけで、心臓が高鳴るんだろう?