白雪姫と毒リンゴ


「お帰り、お姉ちゃん。今、カレーが…。」

玄関に行く。

「久しぶり。」

「三時間ぶりだろ?」

あはっと爽やかに言う男子二人。

亮と秋矢。

お姉ちゃんは、

「昨日シチューだったけど…まぁいいや。」

まぁいいや、じゃない!

なぜ二人がここに!

「駅前をうろついてたから、捕まえてきた。」

私の心を察知したのか、ここまでの経緯を話してくれた。

呆れるくらいに、短い説明だったけれど。

なんとなく分かった。

元愚連隊のお姉ちゃんに捕まった二人は、逃げる術もなくここに来た、と。

二人は靴を脱いで、リビングに向かった。

そんな風景を見て、ちゃっかりさっき見た事を無くしてしまっていた。