「行・き・ま・せ・ん」

私は一文字一文字を強調して言う。

なんの為に、授業中に保健室に引きこもっているのかと思ってるんだ。

「「強制連行。」」

私の腕を掴み、秋矢と亮は言った。

「は?」

「いや、これを機会にクラスの奴らに存在を知ってもらわないと。三年になってもこのままだぞ?」

秋矢は言う。

「構わないもん。」

私は腕を振り解く。

「存在なんて知られなくていいもんね!どうせ、みんな騒いで誰も私の事見てないもん。」

私は返した。

「じゃぁ、今度ね!」

そして走った。