金魚すくい。 私は、立ち止まっておじさんにお金を渡す。 「雪姫、大丈夫か?」 「下手だもんな。」 好きな事を…っ。 「できるよ。」 私は意地を張ってみせた。 「じゃぁ勝負するか。」 秋矢は提案をして、三人で勝負をすることになった。 高校生が三人、金魚すくい屋の前で並んでいるっていうのは周りから異様な光景だろう。 「や、ぶれた…。」 金魚、一匹もなしに。 「本当にトランプ以外は何も出来ねーな。」