未来の幸福と約束か

 それで、6月の花嫁が多いのかな?


 「お母さんに報告しなきゃ」

 「それならさっきしたよ」

 「早っ(笑)」

 「まぁね」

 「約束の記念日に」

 「……?」


 小首を傾げていると

 大人の顔した祐希くんが、そっと私の頬にキスを一つ。


  ― カシャッ


 「涼香の写メGET♪」

 「なんでこんな写真なのよ!? 撮り直して」

 「言ったろ? これは約束の記念」

 「携帯貸しなさいよ」

 「嫌だよ~」


 私達は、無邪気に庭園を走り回る。