私の部屋に勝手に、しかもいつの間にか上がり込んでるこの櫂って 一体何が目的なのよ!! 自分の部屋なのに、居心地が悪い。 「そんなに怖い顔すんなって、お前を取って食ったりしねぇから」 「……」 「折角なんだし飲もうよ♪」 って、それ私のワインじゃない。 そんな事にはお構い無く、飲み掛けの私のグラスに紅色の液体が注がられる。 「カンパ~イ」 「……」 ♪カチン 小さなグラスが音を奏でられ、半ば強制的な挨拶を交わされる。