「あ、そろそろお店戻りますね」 「そうだね」 僕達は腰をあげ、今歩いて来た道を歩き戻り戻る。 木漏れ日が優しく顔にかかる。 しばらく緑色のトンネルを歩いた頃、薫さんは急に立ち止まった。 僕もつられて足を止める。 「どうしたの?」 「あの、あつかましい事お願いしてもいいですか?」 「何?」