僕達は、ぎこちなく肩を並べる。

 黄緑色から鮮やかな緑色に変わった桜並木を歩く。


 「お仕事中にごめんなさいね」

 「いえ」


 風が吹き、木々がざわめく。

 彼女が優しく語りかけてくる。


 「お会い出来て嬉しいです」

 「えっ!?」