「なぁんだ、マネージャー……?」
……と、誰?
見知らぬ女性がいる。
あれ?
梨乃は何処いったんだ?
「彼女は、シルビアよ。
仲良くしてね」
「はぁ」
一体、いつの間に金髪姉ちゃんなんかを連れて来ていたんだ?
仲良くって言ってもねぇ、私英語だけは苦手なのよ。
他の科目はそこそこなんだけどね。
「どうやら、大成功のようね」
「何が?」
訳が分からない。
もったいぶらないで、早く教えなさいよ!
「彼女は貴方の良く知っている人よ」
「えっ!?」
外国人の知り合いなんていない。
「翼、どれだけの付き合いしてんのよ!
私よ、梨乃!!」
……嘘。
どっからどう見たって外国人にしか見えないし。
「ま、私の腕に掛かればこんなもの朝飯前よ」
木崎さん、貴女はいつからスタイリストになったんですか?
それだけの腕持っているなら、私を変えて欲しかったわ。
「………」
「これなら、彼女が槇原 梨乃さんだってバレないでしょ?
つまり、学校も退学にならない」
それは安心よ。
だからって、何で外国人なわけ?
「シルビアとしてヨロシクネ」
イタズラ好きの少女のようにはしゃぎ出した梨乃であった。
何か間違った方向に行っていないだろうか?
そして、私たちは高校生がこんなに豪華な食事をしてもいいのだろうか?
というくらい、テーブルいっぱいに並べられた料理たちに箸をすすめていった。



