しばらくは黒猫の姿も、 変な夢も、 美郷が現れる事もなかった。 学校に行って、他愛もない話で盛り上がって、部活をして、カラオケに行って……。 今までと代わり映えのない日常を送っていた。 日にちが経つ毎にあの日の体験も薄れていった。