きっと昴君はすぐに忘れる


私と恋をしたなんて


ただの気まぐれだから……


『後悔しない??』


杏ちゃんのその言葉に身体がピクッと反応した


「後…悔…しない…よ」


そぉ言って電話を切った


後悔……


杏ちゃん…


後悔ならもぉしてる…


昴君と居た1か月半が私には幸せ過ぎて


楽しすぎて


きっと忘れることなんて出来ない……


「ヒック……」


降りしきる雨の中しゃがみ込み


「ウッ…エーン………」


私は泣いた


昴君…


昴君………


私も忘れないから


貴方も忘れないで


キスした事も

花火を見た事も


全部…全部…私にとって大切な想い出だから


どうか他の人を好きなっても


頭のどこかで私の事を覚えていてね





この時の私は自分だけが辛いと思って逃げたんだよね


昴君だって辛かったはずなのに


恋をしたのが初めての私は


一人で恋愛してる気になって全部のことから逃げ出した





昴君の幸せを願うふりして……