緑生い茂る公園には一人の少女と一人の青年がいた。



大きな木の元で眠る青年に少女駆け寄ってきた。



「…ん、誰。」


その大きな足音に青年は目を覚まし眠そうに目をこすりながら少女を見た。


眼鏡をかけた青年は優しい瞳を持ち、その手に持つ本には英語が並んでいた。



「うさぎ…さん?」


少女は小学生くらいだろうか、まだまだ幼さの残る顔に可愛らしい笑みを零した。


そんな少女に目を細め頭を撫で優しく言った。


「うさぎって?」


少女はゆっくりと歩み寄り少し向こうを気にして言った。


「ママが…うさぎさんって言った。」


その言葉を聞いて青年は驚きそして納得したような表情でその少女のママを見た。


「ああ、そうだよ。」