自分で集中とはいったものの。 ……無理。 いや無理でしょ、だってとなりに片思いの相手が……! 心臓ドックンドックンいってるよ。 いったんフリーズさせよう。 顔をぱしぱしっ、と叩く。 と同時にまた紙が目の前に現れた。 ……涼太君、君は女子かね。 と心ではおかしな突込みを入れても、今のこの状態では嬉しくてしかたない。 紙に焦点を合わせる。 《めい、次サボれる?》