村へ向かってる途中の道。



前では、弦と咲威が言い争いをしている。



…なんともくだらない。



「どちらでも良かろう」



間に入ってそのくだらない言い争いを止めてみる。



結果はわかっているが。



「良くないです!」


「そうですよ!これは…大事な問題なのですよ!」



ほら、な。



頑固同士、何を言ったって納得しない。



…似たもの同士は反発し合うということか?



「黄泉様…放っときましょうよ…」



横にいる天竜が呆れ気味に呟いた。



「…少し、面白くてな。」



「…私も、ですが。」



顔を見合わせ、微笑み合う。



「黄泉様!何を笑っておられるのですかぁ!…ついでに天竜!」



素早く反応してくる弦。



「俺、ついでかよ?!お前らがくだらない言い争いしてるからだろ?!」



「くだらなくなんかはない!これは…大変重要な…」



天竜まで…言い争いに交じらないでくれ…