月明かりだけが私たちを照らしている。 叶うことはない。と心の奥で…本当は思っていた。 だけど… 重なった唇。 好きな人との口づけがこんなにも温かいなんて。 涙が溢れて止まなかった…瞳から、 一筋、伝った。 離れたとき、黄泉の目に映るのは照れくさそうに微笑む天竜の姿…。