不器用な君の精一杯の言葉





ごめんっ、と謝って一生懸命涙を止めようとするもどうしても止まらなくてまたごめんと謝った。

「うざいよね、ごめん」

「あーそうじゃなくて…うん、あのさ」

授業が始まる鐘が既に鳴っていたのか誰もいない廊下でそっと彼がまた抱き締めてくれた。

「好きな子には笑って欲しいんだよ、男ってもんは」

その言葉にまた涙が溢れてしまった。





END

→後書き