じゃあ、何処ならいいんだよ!

酔ってきたか?


彼女は思い詰めた様に


『ねぇ、他へ行こうよっ』


何処へ行くと言うのか

彼女はポーチに手をやり

何か取り出し私の手に、
握らせた。



鍵だ。
部屋番号とホテルの名が入った鍵だ。



あの時。先に行ったのは・・・



『女から言わせないでよ』


成り行きに任せないと決めていたが



酔っているのか?


理性が・・・


私は彼女が好きだ

理性と欲求が私の中で闘ってる。




私は彼女の肩を抱き引き寄せた。



理性が負けた瞬間である。