しばらくの間、ぼくとシロは黙ったまま波の音を聞いてた。 サー、サーってゆっくり聞こえるこの音が心地いいね。 いつの間にか、お日様は昇って朝になってた。 「みてみて、シロ。キレイな青空だね」 「本当ね。ソラの毛色といっしょ・・・」 シロは、青空を眺めながらそう言って笑った。 「じゃぁシロは、あの雲の色といっしょだね」 ぼくも、青空を眺めながらそう言って笑った。 「みんなもきっと、あの空のどこかに居るんだね」 .