白いネコは、振り返った。


その白いネコは、シロだった。


「ソラ・・・」


ぼくは、シロの隣りに寄りそうようにして、座った。


「やっぱり、ココに居たんだね」


「・・・、どうしてわかったの?」

シロは、不思議そうにそう聞いた。


「だって、シロがずっと前に『海が呼んでる』って言ってたんだよ」


「・・・聞こえてたのね。」


シロは、穏やかにそう笑った。




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