ぼくが初めて見た海は、お日様が昇ろうとしてたところだった。 穏やかな海・・・。 そんな海を荷台からずっと眺めてたら、砂浜に白いネコが座ってるのが見えたんだ。 「シロ!?」 ぼくは、トラックの荷台から飛び出して、その白いネコのところまで、走った。 「・・・・。」 白いネコは、ただじっと海を見つめていた。 「シロ。」 ぼくは、その白いネコに後ろから声をかけてみたんだ。 .