「ソラの毛色もいいが、クロだっていい色じゃないか」 「俺達なんて、見分けがつかないんだぞ」 ショックから立ち直ったタロとジロがクロにそう言った。 確かに、二匹を見分けるのは至難の業かも・・・。 「シロは、すごく涼しそうでいいな」 「そう?ありがとう。でも、クロはあったかそうで、わたしにとって羨ましいわ」 シロは、ニッコリとクロに返した。 これが“個性”なんだね。 お互いを認め合うって、きっとこういうコトなんだね。 初めて知ったよ。 .