「今夜から、楓さまは
井上さんのマンションでお暮らしになる
手はずのようでした。」



「え・・・」



「井上さんの手の中に入れば
もう小田島さんに会うのは
難しいことになっていたでしょう。
ずっと監視状態におかれることに
なったでしょうから。」


「知らなかった……」


「井上さんが,今回の
旦那様の借金にかかわっていると
いう噂も出ています。
真意はわかりませんが……」



「怖い・・・
早く逃げなきゃ・・・・」



途中アパートに寄った。



「ここは?」


「メイドさんの彼氏のお宅です。」