倉之助・・・
倉之助がいればいい・・・


私のつまんない毎日に
光をさしてくれた。
最初は、ただ口うるさくて
ウザかったけれど
彼に調教されていく毎日は
何かが確実に
変わっていた。


倉之助と持った秘密の時間は


私の心を潤し大人にしていった。



倉之助と出会わなかったら
きっとこのステージにいても
仕方がないと無気力に
流されていた・・・・
どうせこんな人生だって
投げやりに生きて行くのだろう・・・・




でも私は知ってしまった。



人を愛すること・・・・
倉之助がいない恐怖
自分の人生がどんなにつまらなく
トンネルのように闇だったか。


通路の中央で
足が絡んで転びそうになった。
まだ少し届かない手が
視界に地面が近づいてきたとき
私の身体を立て直した。


愛は奇跡を起こす・・・



倉之助と短いけど
一瞬抱き合った。
そして固く握られた手と手は・・・
外に向かって走り出す。


二人の未来に向かって・・・・・