部屋に戻って泣いた。


時間をおいて
リビングに降りて行くと
もう真っ暗だった。



両親もかなり酔っていたから
私は玄関から外に飛び出した。


真っ暗な道を走る。



夜のしばれが私を
凍らせた。



もう
行くとこは一つしかない。
携帯をポケットから出したら
充電切れだった。


ついてない・・・・


倉之助と走った海の音を聞きながら
心臓が止まりそうになるくらい
走った。



何かがきっと追ってくる
暗闇が怖かった。
井上の手の中から逃げ出すことが
できるのだろうか



きっと
逃げられる・・・・
逃げてやる・・・・



心臓が壊れそうだった。


倉之助の腕の中で壊れたい・・・・・
必死で走った。