「倉之助…どこにいってたの?
あれからずっとずっと
忘れられなかった………
会いたくて、会いたくて
泣いてばっかいたの。」



「ごめんな。
俺もずっと会いたかったよ。」



「もうみんななんにもいらない。
倉之助がいれば
大きな家もブランド品も
親も学校も・・・・・
私働くから…なんでもするよ。
スーパーのおばちゃんたちの仕事も
ちゃんと見てる。
だからスーパーやコンビニなら
働けるもん。」



「楓さまを働かせるなんて…
ずっと俺のそばにいてください…。」


涙が溢れだした。


「キスして倉之助・・・」



倉之助の唇が触れた。


「泣いた顔…きれいだよ…」


私は目を閉じたまま


夢から覚ませないで・・・・



倉之助は優しくて
じれったいキスをする・・・・


「愛してる…楓…」



「私も…もう離れない…」